2010年4月17日土曜日

ある落語家の伝説の枕

『 人にはそれぞれ趣味というものがございます。

それは釣りであったり読書であったり、

最近ではインターネットなるものが普及してきましてブログが趣味だなんていうお方もおります。

こんなわたくしにも趣味がありまして、

いや、趣味と言うか癖(へき)とでも言いましょうか。

まぁ詳しくは言えませんが、

まぁ簡単に言うとわたくしウンコのほうが大好きでございまして。

そんなわたくしに弟子がこんなことを聞いてきたんですな。

「師匠。究極の質問をしてもよろしいでしょうか。」

そんなことを言いますからどんなことを聞いてくるのかとわたくし内心ドキドキしていましたら、

「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコどちらがいいですか?」

こんなことを聞いてきますから、何を言ってるんだと、わたくし間髪も入れずに

「そんなもんウンコ味のカレーに決まっとるやろが!!!」

とまぁ柄にもなく怒ってしまったんですなぁ。

そのあと、普段あまり怒らないわたくしが、

「本当はウンコ味のウンコが一番」だということを永遠と説教しましたもんですから、

その弟子がやめるなんて言い出しまして。

最近の若者は本当になんて言うんでしょうかね?

精神的に弱いというか、

少し怒られただけでなんだかわたくしを避けているようでして、

そんなことでは“運”もついてこないぞと、危惧しているところでございます。 』


以上は、ある落語家の伝説の枕で、

この枕のあと、創作落語「うんここわい」を演じて普通に怒られたそうです。