2012年4月21日土曜日

トイレから出てくる人を励ます人。

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おい。どうした。

そんな落ち込んだ顔して。

いや、俺が誰かなんてどうだっていいんだよ。

落ち込んでる人を見てられないんだよ俺は。

いや、今偶然お前がトイレから出てきたところ見たら、すごい落ち込んでる感じだったから。

どうした?なんかあったか?

あっ。もしかして、そういうこと?

あのな。いいか?

普通に生きてりゃウンコぐらいするさ!どうってことねぇよ!

ウンコしたくらいで落ち込んでんじゃねぇよ。

元気出せって!な?

えっ?違う?何が?

いや、だってトイレから出てきたら落ち込んでるから。

いや、いいか?ウンコをすることは、恥ずかしいことなんかじゃない。

別にそんな隠さなくても。

いや、分かってるって。

…したんだろ?…ウンコ。

いやもうお前は何も言わなくていい。

俺もさ。ウンコ…するんだ。

いや、まぁ当然っちゃ当然だけどさ。

俺もさ。今のお前みたいにウンコするたびに落ち込んでさ。

ウンコするたびに罪悪感に押しつぶされそうになってさ。

でもさ。出るものは出るんだよ。出るものは出るわけだからさ。

だから、いちいち落ち込んでたってしょうがないじゃん。な?

だからお前もウンコしたぐらいで落ち込んでんなよ。元気出せって。な?

なに?ウンコなんてしてない?

バカヤロウ!!それだけは言っちゃいけねえ。

例えそれがどんなに汚いものであっても、生みの親であるお前がその存在を否定してんじゃねえ!

お前が愛してやらなきゃ誰があいつを愛してやれんだよ…。



…いやいや、だから。いつまで強がってんだよ。

お前の気持ち分かるよ!お前の気持ちすごい分かるんだよ。

トイレで踏ん張ってるとき、俺いつも思うんだ。

「こうしてトイレでふんばってる今も、世界のどこかの誰かと排水管でつながっていて、同じように同じようなモノを同じ所から出してるんだな。」って。

そんなことを思ってるとさ。すごく…なんて言うんだろう?

国境なんてないんだなって。世界ってひとつなんだなって。

そして自分がすごくちっぽけな存在に感じてしまうんだよな。お前もそうだろ?

だけどさ。人間なんてみんなちっぽけな存在なんだよ。

そう。

さっきお前がお尻から出したものと同じようにさ。

だからそんな顔してんじゃねえよ。

お前は一人じゃない。俺がいる。みんながいる。ファイトだ!



…いや、だからー!

もう、ウンコしたかどうかなんてもうそんなことどうだっていいんだよ!

ウンコをすることが悪か、正義か…。

確かに世間から見れば、ウンコをすることは悪なのかもしれない。

ウンコをすれば罵詈雑言を浴びせられ、そこから差別が生まれることもあった。

過去にはアパルトヘイトや、カースト制度や、ウンコが悲しい出来事を引き起こしたのは紛れもない事実だ。

実際、俺もウンコをすることを完全に赦すことはできない。

悲しいけどな…。

でも、でもな。ウンコをすることが悪か、正義か。それはお前が自分自身で決めることだ。

お前はただ、唯々ひたすらに出すことだけを考えてればいいんだよ。

出して、出して出して。出し続けて出し続けて、

その結果、お前が悪だと思うのならそうだし、正義だと思うのなら、そうだ。

世間の風潮に流されるな。お前のその目と、その穴は何のためについている。

さぁ!もう一回出してこい!

よし!行って来い!




…っていう感じの仕事をしてるんですけど、部屋借りられますかね?無理です?

わっかりました~。


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